「キオクシア」のロゴ発表写真Photo:JIJI

半導体大手のキオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)は今秋にも上場する計画を固め、主幹事証券に大手証券会社4社を選定した。時価総額4兆円を超える年内最大の新規公開株式になる見通しだ。(ダイヤモンド編集部副編集長 布施太郎)

ベインキャピタルなどが投資資金回収
設備投資資金も調達へ

 半導体大手のキオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)は今秋にも上場する計画を固め、主幹事証券に野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券などを選定した。時価総額は4兆円を超えると想定しており、年内最大の新規公開株式になる見通しだ。複数の関係筋が25日、明らかにした。

 足元の業績は半導体市況の悪化により低迷しているが、今後の市況の回復を追い風に成長戦略を描き、早期の上場にこぎ着けたい考えだ。上場によって、出資している米系投資ファンドのベインキャピタルなどが投資資金の一部を回収するとともに、設備投資資金を調達する。