誰もが経験したことのあるありがちな事象。でもそれにはまだ名前がない。もしそれにうまい名前を付けられれば「あるある」と共感され、広がっていく。
ダイヤモンド社より『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』を刊行したコピーライターの阿部広太郎氏が出会った、心に残る面白い名づけを紹介する。そう、人は言葉だけでつながれる。
身のまわりでよく見かける現象
2016年、「企画メシ」のゲスト講師に、コラムニストの犬山紙子さんが来てくださった。その時にいただいた課題がこれだ。
「あなたの身のまわり(仕事・趣味・家庭など)でよく見掛ける事象に名前を付けてくだ
さい」
名付けるという行為は、共有することでもあるのだ。僕自身、この課題に取り組みながらそう感じた。気になること、違和感を覚えること。名付けることによって、「確かに!あるある!」と共感が広がっていくのだ。
全員の名付けを、書いた人の名前を伏せて貼り出す。そして、一人一票を持ち、「これはまさに!」と思う名付けに投票をしていく。