
受験者のほぼ100パーセントが筆記試験に合格できる“穴場”の公務員採用試験はどれか?特集『40歳・50歳・60歳から人生を一新! 資格&学歴 裏ワザ大全』の#22では、国家・地方公務員採用試験について、筆記試験の「偏差値一覧表」を作成。また、過去13年分の国家公務員採用試験の筆記試験の合格最低点の推移も掲載する。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)
筆記試験の合格倍率が1.1倍の試験も
公務員採用試験は面接重視に転換
本特集#21(『「公務員採用試験」が空前の大安売り!ほぼ“ノー勉”でも合格できて5年間有効、30歳で受験→35歳まで「お守り」代わりにも◎』)では、門戸が広がるばかりの公務員採用試験の現状を見た。
例えば、国家公務員一般職(関東甲信越:大卒程度)の1次試験(筆記)の合格倍率は、2012年度の7.2倍から24年度の2倍へと急降下。また、同じく国家公務員一般職(北海道:大卒程度)の1次試験の合格倍率に至っては、同じ12~24年度の間に5.3倍から1.1倍へと、ほとんど“選抜”試験の体を成していない倍率に落ちている。
当然、これに合わせて公務員採用試験における筆記試験の合格ボーダーラインも急激に下がっている。
「近年の国家公務員採用試験では、1次試験の筆記よりも2次試験の面接、つまり『人物本位』の採用を重視する姿勢が強まっており、合格最低点スレスレで筆記試験に合格した人も面接で十分逆転可能になっている」と言うのは、オンライン公務員予備校「公務員のライト」を運営するキャリアードの三木拓也代表取締役だ。
では、どの公務員採用試験の筆記が合格しやすいのか?
次ページでは、同社の協力を得て、いわゆるキャリア組やノンキャリ、専門職を含む国家公務員、さらには主な地方公務員について、筆記試験の偏差値一覧表を作成。また、12年度からの国家公務員採用試験における筆記試験の合格最低点の推移も一挙に公開する。
公務員採用試験がどれほど易化しているかが分かるとともに、タイパ・コスパよく公務員の地位を狙える“穴場”の試験が見つかるはずだ。