米大統領選で民主党の指名獲得を狙うマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長は、過去に例を見ない巨額の資金をつぎ込んだものの、予備選が集中する序盤の山場である「スーパーチューズデー」での勝利にはつながらなかった。同氏の陣営は今後の戦略を巡り、再考を迫られている。ブルームバーグ氏はスーパーチューズデーに予備選が行われる州だけで、テレビやラジオ広告に自己資金およそ2億1500万ドル(約230億円)を投じた。カンター/CMAGのデータによると、これはジョー・バイデン前副大統領の広告費の100倍超、バーニー・サンダース上院議員の約12倍の水準だ。また、米連邦選挙委員会(FEC)による最新の報告書によると、ブルームバーグ氏のこの投資額は、サンダース、バイデン両氏が昨年出馬を表明してから今年1月末時点までに投じた選挙費用の合計額にほぼ匹敵する規模だ。