一部屋67億6000万円台という驚きの値段のマンションが、1月ネット上で話題を呼んだ。国内最高額と目されるこのマンションの正体とは?特集『いまこそ買いたい 中古マンション』(全11回)の第11回は、驚愕のセレブマンションの内実に迫る。
67億円超は国内最高額
一部屋67億6000万円台──。こんな驚きのお値段のマンションが、1月ネット上で話題を呼んだ。ツイッターに上げられたマンションの販売パンフレット画像が注目を集め、瞬く間に拡散したのだ。
その物件とは、東京・原宿駅から徒歩5分、明治通りから裏路地に入った場所に建設予定の「MARQ OMOTESANDO ONE」だ。総戸数は14戸、地下1階、地上4階建てとなっており、最も高い部屋は約190坪で67億6000万円台。坪単価にして3500万円超と、周辺相場を大きく上回る。
それまでは、東京都・港区にある17年竣工の「パークマンション檜町公園」が、約55億円で国内最高額のマンションだったが、仮に買い手が付けば、これを超えて最高額を更新する。
この土地は元々、日本銀行の寮があった場所だが、2014年にブライダル事業やホテル事業などを展開するツカダ・グローバルホールディングが日銀から約60億円で土地を取得し、その後売却したものだ。
配られたパンフレットはわずか400枚ともいわれる完全なクローズ物件で、公式のホームページなどはなく、水面下で販売活動が行われている。非常に限られた層しかアクセスできない極秘物件だ。
だが、こんな超セレブマンションを開発する不動産会社とは、一体何者なのか。