いじめやあからさまな相手への嫌がらせ行為は、大人社会でも頻繁に存在している。もっとも多いのが、職場というフィールドだろう。モラハラのエスカレートしたいじめは、まさに職場で頻繁に起こっている。

異性に関する話題は
周りに気を配って発言を

 いじめのような“あからさまなモラハラ”だけでなく、本人が気づかない、あるいは周囲に気づかせないように行われる「さりげないモラハラ」も多いようだ。こちらについては、本人が気付かぬうちにやっているなら注意が必要だし、わざとさりげなくやっているなら非常に悪質だ。

 特に多いのが、男女関係や夫婦関係に関連するモラハラだ。実際の例を見てみよう。

「毎年12月が繁忙期で、どうしても残業が多くなる。その際、しつこく『こんな時間まで残業して大丈夫なの?待っている人はいないの?』と聞いてくる社員がいる。いたとしてもあなたには言わないし、何よりみんなのいる前でいちいち聞くのは本当に不快」(30代女性・メーカー)

「3年ほど前、同じ会社の社員と付き合っていた。もう別れてから随分たつのに、ある同僚がその話をいまだにしてくる。それだけならまだしも、新入社員や新しく部署に来た同僚に対し、飲み会などで必ずその話をする。迷惑なのでやめてほしい」(40代男性・不動産)

「結婚して2年になるが、旦那とも知り合いの同僚は、みんなの前で『結婚生活どう?』『あいつ元気?』と頻繁に聞いてくる。聞きたい気持ちはわかるが、あまり周りに聞こえるような大きな声で言わないでほしい。それだけで毎回少し嫌な気分になる」(30代女性・IT)

 男女関係や夫婦仲の話は、特にデリケートだったり、周りに聞かれたくなかったりする。だからこそ、他の人の前でしつこく振ってきたり、勝手に過去の遍歴を周りに伝えたりというのは控えなければならない。

 そのほか、まだまだモラハラの実例エピソードは聞かれた。以下に列挙していこう。

「夏場に、クーラーの温度設定が低いのでブランケットをかけていると、『本当にそんな寒い?』と言われ、私の体形に対して『全然寒そうに見えないよ』と笑う。本人は冗談で言っているのかもしれないが傷つく」(30代女性・出版)

「早く退勤した翌日、『昨日は早く帰ったけど何してたの?』とみんなの前で聞いてくる同僚。まるで早く帰ったことがいけないような言い方だし、なぜいちいち自分のプライベートを報告しなければいけないのか分からない」(40代女性・IT)