ゼロイチ以外でできることは何か?

世の中的に、あまりにゼロイチの「①」タイプが礼賛されすぎている。
起業家やクリエイターが、「アイデアを出せ」と言ってしまうのは、僕が否定している努力論と構造が似ている。

ゼロイチのパターンは、できないのであれば、潔く諦めたって別にいい。会社の雰囲気をよくするムードメーカーのポジションだって残っている
誰にだって、他の道が残されている。そこを攻めたほうがいい。

面白いことを考えつく人は、守るべきものができると、途端に面白くなくなる。恋人ができたり、家庭を持ったり、会社で出世をしたりすると、天才が天才でなくなってしまう

40歳になって周囲を見回すと、そうやって面白くなくなった人ばかりだ。

天才じゃない人が勝つ方法

天才タイプじゃない人でも、天才に勝つ方法がある。
それは、映画やゲームなど、エンタメにたくさんの時間をつぎ込むことだ。質で勝てないなら、量を徹底的に増やすしかない。
これも、僕にとっては「1%の努力」だ。

たとえば、マンガを10時間ぶっ続けで読むとする。
すると、「ああ、10時間もムダにしてしまった」と考えてしまう人がいるようだが、僕の場合は違う。

10時間もエンターテインメント業界を勉強した」と考える。

誰よりも映画やゲームをやっている。だから、手札をたくさん持っている。
考え方1つで武器に変わるのだ。

2ちゃんねるというサービスは、「あめぞう」という掲示板をマネして作った。
ニコニコ動画も、ユーチューブにコメントを乗せる仕組みを作ったドワンドの社員がいたので、それに乗っかった。

どちらにも、ゼロからアイデアを生み出す力は必要なかった
ただ、これまでのエンタメの蓄積があったので、「あ、それは面白いかも。こうすればもっと伸びるかも」という提案ができただけだ。

思ったことは客観的に伝えよう

ゼロイチの人は、面白いアイデアを考える可能性がある反面、アイデアにしがみつく傾向がある。
「自分が思いついたんだから、面白いに違いない」と、自信満々なことが多い。

だから、僕のように客観的にものが言える人は重宝される
イエスマンになるのではなく、思ったことをちゃんと言うことで、立場を勝ち取ったほうが、あとあとラクだ。

僕が本を出すのもそうだ。
「何か書きたいものを書いてください」と言われてしまうと、何も出てこない

けれど、編集者が「ひろゆきさんのこの部分を伝えたい」とゼロイチの部分を持ってきてくれれば、そのイチに対して持っているものを足していくことができる。