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リーマン・ショック以上のスピードで急落した後も、乱高下を繰り返している日本株。ただし、世界各国の金融緩和&大規模な財政出動により、新型コロナ問題の収束後はバブル相場が到来する可能性が高い。大相場に乗るために、今のうちに個人投資家がやっておくべき準備を3つ紹介する。(マネックス証券 マーケット・アナリスト兼インベストメント・アドバイザー 益嶋 裕)

リーマン・ショックや
東日本大震災以上の落ち込み

 2月末から3月にかけて、世界中の株価が暴落した。新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済の後退懸念が高まったからだ。4月7日時点で米国は36万人以上、イタリアは13万人以上とものすごいスピードで感染者数が世界中で増加している。日本の感染者数は4000人弱と相対的に感染者数を抑え込めているが、感染爆発の瀬戸際にあるとして東京都で外出自粛要請が出るなど予断を許さない状況にある。

 感染者数が少ない日本でも外出自粛等の影響で経済活動はまひしつつある。

 上のグラフは、リーマン・ショック時(2008年10月〜2009年9月)、東日本大震災時(11年1月〜12月)、今回の新型コロナウイルス・ショック時(19年4月〜20年3月14日まで)のJR西日本の運輸取扱収入(鉄道営業収入)の推移を示している。JR西日本の発表によれば、この3月(14日まで)の運輸取扱収入は前年比53.2%とほぼ半減している。グラフをご覧いただければわかる通り、リーマン・ショック時にも東日本大震災時にもこんなことは起きなかった。日本国内で人の移動という基本的な活動が止まってしまっていることが推測される。