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COVID-19の症状の一つに「結膜炎」

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症状の一つとして「結膜炎」が多く見られ、COVID-19は涙を介して感染が広がる可能性があるとする報告書を、三峡大学(中国)眼科のLiang Liang氏らが「JAMA Ophthalmology」3月31日オンライン版に発表した。中国湖北省のCOVID-19患者38人中12人に結膜炎症状が見られ、2人の患者では鼻汁と涙液中に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)が見つかったという。

 結膜とは、白目とまぶたの裏側を覆っている半透明の膜を指す。Liang氏は今回、2020年2月9日から15日の間に、中国湖北省の病院で治療を受けたCOVID-19患者38人(平均年齢65.8歳、男性65.8%)を対象に、結膜炎などの眼症状や結膜へのSARS-CoV-2感染について後ろ向きに調べた。

 その結果、38人中12人に、結膜の充血や浮腫などの眼症状が認められた。このうち2人の患者の鼻咽頭ぬぐい液と角結膜ぬぐい液のPCR検査から、SARS-CoV-2が検出された。

 また、COVID-19が重症なほど、結膜炎を伴う確率が高まることも分かった。Liang氏らは「重症化したCOVID-19患者では、SARS-CoV-2が結膜にも侵入している場合がある」と指摘。ウイルスに感染した眼をこすった手指で他人に触れた場合や、眼の検査中にウイルスが伝播する可能性があるとしている。

 これらの結果を踏まえ、Liang氏は「COVID-19患者の治療に当たる医師や看護師は、防護服や防護帽、手袋だけでなく、保護眼鏡も着用すべきだ」と強調している。