新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出禁止などの制限措置に不満を抱く米国市民の間で、制限緩和や経済活動の再開を州知事に訴える動きが目立ち始めた。ケンタッキー州のアンディ・ベシア知事(民主)ら、一部の知事はデモ参加者を非難。ベシア氏は会見で、経済活動を再開すれば「確実に人々が死ぬ」と述べた。米国ではコロナ流行を受けた封鎖措置が続く1カ月間で、新規失業保険申請件数が約2200万人と記録的な水準に達した。強制的な事業停止に対して、企業従業員や個人事業主の間では不満が高まっている。ミシガン州ランシングでは15日、大規模な抗議集会が開かれた。開催に関わったグループのボランティア、マット・シーリー氏はインタビューで「命を救うために人々を家の中に閉じ込めておけば経済が崩壊し、結局人の命が犠牲になる」と語った。
外出禁止にうんざり、「反撃」に出る米国市民
有料会員限定
あなたにおすすめ