Photo by Yoshihisa Wada

「新事業を考えろと言われた」「マネジメントの基本を学びたい」「ビジネスモデルはどう変わる?」「変化を見抜く目を養うには?」「将来、働き方はどう変わる?」「いつも時間に追われている」「がんばっても結果が出ない」「優先順位を決められない」――。特集『仕事に効く ドラッカー』(全14回)の#10ではドラッカーの教えをかみ砕き、あなたの悩みに答える。

「週刊ダイヤモンド」2010年4月17日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの

最も希少な資源・時間を管理
成果を上げるための「習慣」

 【いつも時間に追われている】

 ドラッカーは「成果をあげる人とあげない人の差は才能ではない。いくつかの習慣的な姿勢と基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。しかし組織というものが最近の発明であるために、人はまだそれらのことに優れるにいたっていない」という。

 これはNPOのバイブル『非営利組織の経営』からの引用である。

 ここでドラッカーは、成果を上げることは、才能、つまり生まれつきのものではないといっている。誰でも身につけられる。しかもドラッカーは、その身につけるべきものをていねいに教えてくれる。

 王様が無能であったのでは、人民が迷惑する。そこで、次の王様を有能にするために、王子様の頃から教育することになった。ソクラテスやマキャベリがこれを教えた。これを、帝王が身につけるべきものとして「帝王学」と呼んだ。

 翻って今日では、社長だけが仕事ができても、会社の前途に希望は持てない。社員や関係者の全員が、社長のように動かなければならない。そこで、万人のための帝王学が必要になった。その決定版が『経営者の条件』である。