ドラッカーは、社会や経営の在り方にとどまることなく、私たちの生き方、働き方についても貴重な助言を与えてくれる。特集『仕事に効く ドラッカー』(全14回)の#8では、あなたの抱えている悩みや課題に応じて読むべきドラッカー本が分かるチャートをご紹介する。
「初めてのドラッカー」
完全ガイド
ドラッカーはマネジメントの父と呼ばれる。今では当たり前のように使われている時間管理、目標管理、生産性、戦略、自己実現、イノベーションといった概念を、実際にビジネスの現場で活用できるようなかたちにして世に送り出したのも、ドラッカーである。
だが、ドラッカーの著作が多くの人びとに読み継がれる理由は別にある。複雑な問題を解きほぐし、本質をシンプルに描出し、しかも実際に“使える”レベルに落とし込んで説明してくれるからだ。
だから、入社したての新入社員も部課長も、中村邦夫(なかむら・くにお)・パナソニック元会長、柳井正・ファーストリテイリング会長兼社長などトップ経営者も、「まるで自分のために書いてくれている」と感じる、それぞれのドラッカーがある。