プロ化した社員たちに求められる
会社の価値とは?

 では、プロフェッショナル化しその気になれば転職も独立もできる社員たちに、企業はどんな価値を提供していけばよいでしょうか。

 一つは、会社が提供する有形無形の資産を使うことで、社員が他社や個人で働くよりも成果を出せる「プラットフォーム」としての価値を提供することです。もう一つは、同じ志を持った仲間を引き付けるビジョンと、そうした仲間が協働する集合体としてのブランドということになるでしょう。

 これらの価値を提供できない会社は、より強固なプラットフォームやパワフルなビジョンを持つ会社に駆逐されかねません。この点において新型コロナウイルスの感染拡大は、会社のあり方にも大きな変容をもたらす可能性があります。

 会社がプロ化した社員たちに支持されるプラットフォームを提供するためには、「成果の出しやすさ」がポイントとなります。では、この「成果の出しやすさ」は何で決まってくるかというと、企業そのものや商品のブランド価値、所属していることでの仕事のスムーズさ、といったことが考えられます。また、どのような仲間がいるかも重要です。働き方が大きく変わる時代においては、社員同士のコミュニケーションやチームビルディングも重要なポイントになります。リモートワークが一般化し社員が出社しないのが常態になれば、社内のコミュニケーション量が減少し、チームワークへの影響が懸念されるからです。それはそのまま「成果の出しやすさ」に影響してきます。

リモートワークのときこそ
「雑談」が大事

 コミュニケーションという意味では、現在のように出社しない毎日が続いているときにこそ意識したいのが、「雑談」です。オフィスで業務外のしょうもない話をダラダラしていれば怒られてしまいますが、リモートワークではむしろ雑談が非常に大事です。

 当社の場合、Googleハングアウトに複数のグループを作成してオンライン上でコミュニケーションがとれるようにしていますが、その中の一つは、あえて業務外の雑談を行う部屋にしています。この部屋では『ONE PIECE』の話を10人くらいで延々と続けていても、誰も文句は言いません。知人が経営する会社でも、やはり同様の取り組みを行っていると聞きました。