除菌グッズに熱さまシート
ヒット商品抱える小林製薬

 一方、売れた商品ではうがい薬が前年同期比320.1%、殺菌消毒剤が同301.8%とコロナ予防グッズがワンツーフィニッシュを決めた。

 3位から5位には、お菓子作りなどに使うエッセンス類(同284.8%)、ホットケーキミックスなどのプレミックス(同245.7%)、小麦粉(同232.9%)と、自宅で作る子どものおやつ需要を満たす商品が占めた。

 またマスクは同218.1%で6位になった。実は2月24日〜3月29日までの間、マスクの売れ行きは前年同期比で100%を割っていた。これは品薄が続き、ニーズがあっても商品そのものがなかったからだ。「3月下旬以降、店舗に商品が供給され始め、販売実績が右肩上がりになっている」(小林氏)。

 コロナ対策グッズや巣ごもり需要という、今売れる商品に各社が知恵を絞る中、すでに売れるユニークな商品を多く抱えている企業の一つが小林製薬だ。

 まず「熱さまシート」が20年1〜3月期に前年同期比129%と販売好調だ。「コロナにかかったときにないと困るという心理からか、購入が増えた」(同社)。加えて在宅の時間が延び、トイレの利用回数が増えたことで「液体ブルーレット」の除菌タイプが同128%と売れた。加えてアルコールを含んだ薬用ローションの「オードムーゲ」も同128%で、「もともとはニキビ対策に使われる拭き取り化粧水だが、スキンケア対策なのか、アルコールの除菌効果を狙った利用が増えたのかのいずれか」(同社)という。

 コロナ禍は多くの企業にダメージを与え、その余波の全容はまだ見えない。ただ、変化した環境下でこそ売れる商品は確かに存在する。ニーズを探し掘り当てれば、「Withコロナ・ポストコロナ」時代を生き抜く武器となる。