コロナショックで小売業界が窮地に立たされている。緊急事態宣言に伴う臨時休業と外出自粛で売り上げが激減。小売り各社や外食、アパレル業は大手であっても経営危機が迫っている。資金繰りを独自試算した「余命」ランキングなどを通して、「Withコロナ・ポストコロナ」時代に生き残る企業を探る。特集『小売り絶体絶命 百貨店・コンビニ・アパレル・外食』は、5月18日(月)から5月23日(土)までの全7回の連載で配信する。
#1 5月18日(月)配信
コロナで売り上げ8割減の百貨店、「5~8カ月で資金枯渇」の危機シナリオ
かつての小売業界の王様、百貨店が崖っぷちだ。新型コロナウイルスに伴うインバウンド客の“蒸発”と臨時休業で、売り上げ8割減と危機にひんしている。このままでは手元の現預金が5~8カ月程度しか持たないというシナリオも現実味を帯び始めた。
#2 5月18日(月)配信
コロナ時代に「売れる商品・売れない商品」トップ30、口紅は大幅減
新型コロナウイルスが日常生活を激変させたことで、商品の消費動向も大きく変化した。スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど4000店舗のデータを基に、「Withコロナ」時代の負け組商品、勝ち組商品をランキング形式でお届けする。
#3 5月19日(火)配信
コロナ禍の外食26社「余命」ランキング、いきなり!ステーキは2.2カ月!?
新型コロナウイルスの影響で、窮地に陥る外食業界。上場外食26社の資金繰りを独自試算した「余命」ランキングでは、「いきなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービスの手元資金が2.2カ月しか持たないリスクがあることが明らかになった。
#4 5月20日(水)配信
コロナ禍のアパレル24社「余命」ランキング、ユナイテッドアローズは3カ月未満!
百貨店など商業施設の営業時間短縮や休業のあおりを食らったアパレル業界。服を買う場所もなければ着ていく場所もないこの状況で、直近のアパレルメーカーの売り上げは前年を大きく割っている。ただ、資金繰りと「余命」には大きく差がついていた。
#5 5月21日(木)配信
三陽商会の新社長候補に直撃!「ドロ沼内紛劇」から立て直せるのか?
経営陣の刷新を巡り、大株主と委任状争奪戦を繰り広げる三陽商会。ただ、会社側と株主側の双方が、次期経営陣の候補として挙げるのが元ゴールドウイン副社長の大江伸治氏だ。委任状争奪戦の行方と、渦中の栗を拾うことになる大江氏の本音に迫る。
#6 5月22日(金)配信
コンビニのコロナ耐久度分析、ローソン加盟店は売り上げ1割減で赤字転落
コンビニ大手3社の4月の既存店売上高は5~15%減少した。ただ売り上げ1割減でも、オーナーの取り分は大幅に減少。試算すると、ローソンではオーナーの最終利益が赤字になる。社会インフラともいわれるコンビニ加盟店の脆弱な経営基盤を解析する。
#7 5月23日(土)配信
イオンの収益源をコロナが襲う、臨時休業と賃料値下げで不動産事業大ピンチ
小売りの巨艦・イオン。ジリ貧の本業を金融とショッピングセンター(SC)の不動産事業で賄う収益構造だったが、新型コロナで多くのSCが臨時休館を強いられた。テナントの賃料減額は不可避で、収益の柱が大ダメージを受けそうだ。
Key Visual by Noriyo Shinoda