外出禁止令の中でも営業が認められた
意外なビジネスとは?

 ところで、外出禁止令が出されてから全米の犯罪率は下がっている、という。人が外に出なければそれだけ犯罪も減るという現実。だが、一方で街の治安の悪化を心配する人々もいる。そもそもニューヨークでは1000人以上の警察官がウイルスに感染し、疑わしい警察官は5000人という。こうした状況から、いざ何かが起こったときに警察の人的能力は大丈夫か、という不安の声も聞かれる。

 トランプ大統領は「生活に不可欠なビジネス」、つまり外出禁止令の中でも営業が認められるビジネスの中に銃砲店、射撃練習場を加えた。「自己防衛のために必要」というのだから、文化と価値観が違う。

 ロサンゼルスでは子供の1歳の誕生日パーティを開いていた40名ほどのグループに対し、ただちにパーティを止めるように、と警官隊が押し寄せたニュースが話題になった。今後、自己防衛を拡大解釈し、集会に対して「ウイルスを撒き散らす」と銃による一般人の威嚇が行われても不思議ではない。

 トイレットペーパーから銃まで、米国社会はコロナウイルスに翻弄されている。

(報告/土方細秩子、まとめ/CAR and DRIVER編集部)

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