発売1カ月で12万部を突破した明治大学・齋藤孝教授とTBSの安住アナウンサーの共著、『話すチカラ』。ほぼすべての人が必要とするこの「チカラ」のテクニックが満載の本書には、様々な分野の方々から、役に立ったとの声が殺到。そこで、それぞれの立場で『話すチカラ』を読んだ人たちに、本書の「使えるポイント」をおススメしていただく企画をスタート。2回目は、ママ友との付き合いや、子育てに本書が役立ったという主婦の方に登場していただきました!
ママ友との会話が苦痛……そんなときの秘策に出合えました
これまで初対面の人と会話することも苦手ではなく、会話に苦労したという経験もほとんどなかったため、むしろ、コミュニケーション能力は高いほうだと思っていました。
が、結婚10年。子どもたち(小学校2年生と4歳)が大きくなるにつれ、いわゆる“ママ友”とのコミュニケーションのとり方に戸惑い、子どもとのやりとりでもイライラ……そんな毎日を送っているときに、本書と出合いました。
これまでこういう類の本を手にしても途中で飽きてしまって挫折することが多く、苦手意識があったのですが、齋藤孝先生は著書や子どものドリルなどで我が家ではとてもなじみのある先生。
また、安住アナウンサーも言わずもがなで身近に感じる方。「このお二人の共著なら楽しく読めそう」と感じ、手に取りました。
結果、大アタリ!
たくさんの気づきを得たのですが、何よりも文章がテレビで拝見するお二人の印象そのまま。堅苦しさはみじんもなくって、とてもわかりやすい。活気ある講義の臨場感も味わえて、子どもたちが寝た後に本を開きましたが、睡魔に襲われることなく、また途中で挫折することもなく、一気に読み終えてしまいました。
なかでもとくに参考になったのが、第2章、第3章、そして第4章です。
子どもが成長するにつれ、付き合いが増えてくるママ友。「子ども同士が友だち」「同じ学校に通っている」だけで、一緒に遊んだり、PTAのような学校・保育園内での行事で顔を合わせたり、会話の機会が増えるのですが、とにかくうまくコミュニケーションがとれません。
年齢はもちろん、これまで付き合ってきた人たち(友人や仕事仲間など)とは全然違うタイプの人たちも多く、共通の話題を見出せないため、当たり障りのない天気の話や学校の話をする程度。
まったく話が続かず、一緒にいる時間が苦痛で自分のコミュニケーション力に限界を感じていました。
加えて厄介なのが、ママ友間のグループLINEです。
ここでもママ友たち同志の距離感や言葉の選び方が気になってしまい、ついつい反応が遅くなってしまうという悪循環に……。
そんなモヤモヤした日常でしたが、第2章内の「オウム返しをすれば相手はどんどん話してくれる」と、相手を褒める上手な方法として紹介されていた、「相手に直接関わることは褒めずに、目に入ったモノ・気になったコトを褒めるのが最善」です。
これらを読んで、「なんだ、そういうことでいいのか!」と、随分気がラクになりました。
これなら相手を選ばず、すぐに実践できる、と思い、試しに、公園で会ったママ友に会話の主導権をゆだね、「あの店にマスクが売ってるんだって」「え~!マスクが!」「うんうん、並ばなくても買えるって」「並ばなくても?」と、オウム返しを続けたら、会話が続く続く(笑)。
しかも次の話題を考えなくてもいいこともあって、想像以上にラクチン。これならいつどこでママ友と遭遇しても身構えずにすみます。
また、グループLINEで皆がやりとりしている中、LINEのアイコンを頻繁に変えるひと回り下のママ友に「アイコンが変わってるね。いい写真!」とコメントをしたら、「うれしい!」とニコニコ動くスタンプとともに即レスが。なんだかホッとした気分になりました。