勝ち組負け組#5Photo:D-Kein/gettyimages

コロナショックはすご腕の個人投資家にも直撃したが、初心者と違うのは暴落後の対処法だ。「生き残ることを最優先」してリスクを管理しながらも、安値圏でウィズコロナ相場の有望株を大胆に購入していた。特集『恐慌決算の勝ち組・負け組』(全10回)の#5では、暴落相場での具体的な対処術とアフターコロナ相場の注目ポイントを紹介する。

「週刊ダイヤモンド」2020年6月6日号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

【億超え】個人投資家FILE(1) 井村俊哉氏
最悪時は2億マイナスもEC系クラウド株が急騰
年初比では資産59%増

PROFILE
2011年から本格的に株投資に取り組み、元手100万円を6年半で100倍の1億円に。現在の資産は4億円以上。元芸人だが、当時の年収は数万円程度。現在は投資・ビジネス系YouTuberプロダクションのZeppy.jpを経営する。

 2月中旬までは絶好調でした。昨年末の資産は2億7000万円でしたが、2月には4億2000万円まで増加。ところが3月の全体相場の大底時は2億2000万円で、資産のほぼ半分を失いました。

 新型コロナ危機を、SARSやデング熱のときのように一時的な急落と考えていたのです。ダウが2000ドル下げた日に、実体経済にも影響が出るかもしれないとようやく考えを改めました。