富裕層のカネと節税#7Photo:NiseriN/gettyimages,WichienTep/gettyimages

知る人ぞ知る富裕層向けの節税方法がある。それが「不動産小口化」と「太陽光発電×マイニング」だ。国の制度を活用して大きな節税効果が期待できる一方で、そこには高い投資リスクも垣間見える。特集「富裕層のカネ・節税」の#07では、その仕組みと実情について徹底解説していこう。(ダイヤモンド編集部 大根田康介)

富裕層への登竜門となる
不動産投資は3パターン

 資産を築き、富裕層への「登竜門」となる不動産投資。その投資スタイルは大きく次の三つに分かれる。

 一つ目は、投資用アパートやマンションを建築・所有する「実物不動産」だ。投資額は数千万円から数億円で、不労所得を得られ節税もできるが、自分で運営・管理することが必要だ。

 節税や利回りの効果を得るのであれば、通常20~30年のスパンでの管理が必要で、その負担は子供世代にものしかかる。

 二つ目が「不動産投資信託(リート)」。株式市場で不動産を運用する投資法人に1口数万円から投資できる。管理の手間はなく現金化も容易だが、節税対策ができない上に、市場環境に大きく左右されるリスクがある。

 そして注目すべき三つ目が、特に富裕層やその子供である「親リッチ」から支持を集めている「不動産小口化」だ。