在宅勤務から通常勤務に戻りつつある中、職場でのコミュニケーションにストレスを感じるようになっていないだろうか。感じているとすれば、それは“在宅依存症”の兆候だ。だからといって、在宅勤務をただ継続しても解決にならない。コミュニケーションストレスを解消できる、簡単な方法がある。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)
通常勤務が再開
出社に強いストレスを感じる人も
緊急事態宣言が解除され、多くの会社が在宅勤務から通常勤務へと戻りつつある。原則として通常勤務とした企業もあれば、出社率50%というように取り決めて、当番制などで出社する人を決めている企業もある。
久しぶりに出社する際に、解放感を覚えている人がいる一方で、逆に、抵抗感を覚えている人も少なくない。出社することで在宅勤務のストレスから解放された人もいれば、出社することのストレスを以前より強く感じている人もいるのだ。
出社することに抵抗感を覚えた人に理由を聞いてみると、次のような答えが返ってくる。「人間関係のストレスを、在宅勤務前よりも強く感じるようになった」「在宅勤務に慣れてしまい、対面コミュニケーションに疲れてしまう」「在宅勤務で仕事が問題なく進んだので、出社することが無駄に思える」――。
在宅勤務により職場での人間関係によるストレスを回避できていたが、出社によってより強いストレスを感じているようだ。家で仕事をすることにも慣れ、快適な状況となった今となっては、対面でのコミュニケーションがかえってストレスになり、“在宅依存症”が顕在化してしまっているのだ。