とにかく、ばらまきの材料が次々にどんどん出てきているので、株価は下がらない。下がる暇はないのだ。

 企業利益はなくても良い。なにしろ、皆、「買いたい」という気運が大きいのだから…。少なくとも今は。

 でも、いつかは気運が下がる。今の気運はいつまで続くだろうか。

「気運」は9月までは持つ
うまくいけば11月まで続くと考える3つの理由

 私は夏まで持ちこたえるとみている。たぶん、9月までは持つのではないか。うまくいけば11月まで続く。

 その理由は3つある。

1.(日本の)2019年度企業業績が出そろうのは9月末だから

 本来は5月中旬に出そろうはずなのだが、今年は新型コロナの理由で特例措置が出て9月まで猶予された。6月19日の段階で、今年度の企業予想(今年度来年度の会社計画)は、日経平均採用銘柄だけ見ても半分も出そろっていない。

 今後9月までにかけて、徐々に決算発表や今年度来年度の会社利益計画が発表されるが、この6月より水準が下がる可能性がある。もうかっていないことがどんどん明らかになってくると、さすがに株を買えなくなるだろう。

2.米国の大統領選挙があるから

 選挙結果はどうあれ、過程の中で米国の不安要因が増幅され米国株式市場の気運をそぐ可能性がある。それは、むろん日本に伝搬する。

 現在米国はコロナ感染者、死亡者ともに世界最多である。共和党が州知事をするテキサス、フロリダ州は経済再開を早まりコロナ感染者は6月に入り激増した。

 トランプ大統領の支持率はそれほど低くはないが、選挙の年としてはいまいちだ(調査主体によるが40~44%)。人種差別問題も米国から世界に広がった。歴代共和党の大物OBも、今回は共和党を支持しない、民主党を応援する、という動きが後を絶たない。どちらが勝つにせよ、議会の多数派を新大統領と同じ党が占めることは難しいなど不安要素はいくらでもある。

 トランプ大統領は既に74歳。4年後は78歳となる。バイデン候補はさらに3歳年上だから健康上の心配だって起こる。米国男性の平均寿命は78.7歳なのだ。

 通常、大統領選挙の年は株が上がるのだが、それは経済が良くなる期待があるからだ。しかし、今年は違う雰囲気がある。