新型コロナウイルス感染拡大の影響で、業界・職種ごとの転職事情はどう変わったのか。特集『転職・就職 新14メガトレンド』では、転職サイト「ビズリーチ」のヘッドハンター業界別MVPを受賞したトップ転職エージェント4人(金融・コンサル・メーカー・IT)と、ベストセラー『転職の思考法』の著者・北野唯我氏による特別座談会を生放送で配信した。今回は、その座談会の一部を再構成してお届けする。『超一流ヘッドハンター4人が語る金融・コンサル・メーカー・ITの転職「裏事情」』に続く後編では、異業種への転職は可能か、年収を上げるにはどうすればよいのかといったリアルな悩みにトップエージェントが答える。(構成/ライター 奥田由意)
>>座談会全編はこちら!『【動画】転職成功の鍵とは?トップ転職エージェント4人×北野唯我氏が語り尽くす!』
業界屈指のエージェントが語る
年収アップ交渉のコツとは?
北野唯我(司会) 視聴者の方から質問が来ています。30歳の男性から。「とにかく給料を上げたいです。メーカーの営業部門、マーケティング部門で、合計10年の経験があります。今は年収450万円ですが、あと10年、40歳で800万円を目指したい。どういう転職をしていけばいいでしょうか」。
野尻剛二郎(金融部門MVP) 質問から考えるに、問題は何をやりたいかではなく、給料を上げたいということなのでしょう。であれば、これまで自分が何をやってきて、10年後に年収800万円を稼ぐにはどういう仕事があるのかを調べる。調べて出てきたもののうち、どの選択肢なら自分が一番生きやすいかを選ぶ、ということになります。
本気で稼ぎたいのなら、自分の実績の分だけ稼げる、われわれヘッドハンターとか、コンサルタントのような仕事をするのがいいと思いますね。大手の一般企業に入ってしまうと、人事・給与体系の仕組みの中で年収が決まってしまうので、ダイナミックに収入を上げるのは難しいんです。
川井美幸(メーカー部門MVP) なぜ年収を上げたいのかをまず整理して、その上でそれを目指せる会社がそもそもあるのかどうかを確かめる。あるのなら、今のスキルでエントリーすることが可能なのかどうかを確認。難しければ、そのスキルを積んでから挑戦する。そういうプロセスだと思います。
北野 年収に関して、もう一つ質問が来ています。32歳男性の広告営業の方から、「今1社から内定をもらっています。提示金額より100万円アップを目指して年収交渉したいのですが、どういう言い方をすれば内定企業を怒らせず、給料を上げられるでしょうか」。