転職・就職 新14メガトレンド#12Photo:Dimitri Otis/gettyimages

コロナ禍で雇用不安を覚えた人も少なくないはずだ。営業、技術職、コンサルタント――転職市場でこれから需要が高まるのはどんな職種なのか。特集『転職・就職 新14メガトレンド』(全14回)の#12では、転職サイト「ビズリーチ」の登録者に対する企業のスカウト実態をコロナ禍前後で比較することで、職種ごとの将来性を分析する。(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)

コロナ禍の4~5月にも
需要が拡大していた職種とは?

 ウィンドウズ2000――。商社の一部の若手社員たちは、大した仕事をせず年収2000万円といった高い給料を得ている“窓際族”の中高年社員をやゆして、こう呼んでいるという。

 コロナ禍で急速に普及したテレワークにおいて、「働かない社員」の存在はよりはっきりと認識された。さらに、大手企業が続々と導入を表明している、ジョブディスクリプション(職務記述書)に基づいて仕事内容や範囲を決めるジョブ型雇用制度が適用されれば、やるべき仕事の内容と成果がより明確になる。窓際族には逆風が続く。

 一方で、こうした中高年社員に文句を垂れながら、翻ってわが身を案じた人がいたかもしれない。果たして、自分が身に付けたスキルや経験は転職市場においてどれほどの価値があるのだろうか。自分は会社の外に出ても“買われる人材”なのだろうか、と。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、転職市場は大転換期を迎えている。では今、転職市場ではどんな人材が求められているのか。

 そのヒントを探るため、「職種」を軸に状況を見極めよう。ダイヤモンド編集部は、転職サイト「ビズリーチ」にデータ提供を依頼。ビズリーチのサイト上で企業が求職者に直接送るメッセージである「スカウト」のデータを基に、「スカウト数が多い=企業からの需要が高い」職種の実態を分析。ランキング形式でお届けする。

 では、早速結果を見てみよう。