確かに、中国の習慣は、飲むのはほとんど食事のときである。円卓を囲んでワイワイしながら、お互いにお酒をついで勧める。その場ならではの雰囲気、におい、人の表情、声など、すべてが醸成された特別な空間であるからこそ、楽しくお酒が満喫できるのだ。

 そういえば、筆者も、日本でこれまで数回のZoom飲み会に参加したことがあるが、リアルと比べると、臨場感がなく、疲れやすい感じがしたのも事実。ゆえに中国の知人にすぐに返す言葉が出てこなかった。

「オンラインセミナー」も筆者が日中間で開催しているような国際的なものや、遠隔地を結ぶようなケースを除くと、ほとんどなくなりつつある。

「一時的なオンライン化」「行き過ぎたオンライン化」は、中国ではすでに過去のものになりつつあるようだ。

 日本でもコロナ禍をきっかけにテレワークやオンライン会議などが普及し、「『働き方』が変わった」と言われる。ある程度は「選択肢」として残ると思うが、やはり、企業や職種によっては適さない場合もある。

 現在の中国の様子を見る限り、「行き過ぎたソーシャルディスタンスやオンライン化」は普及・定着せず、元に戻る可能性が高いだろう。

「コロナ収束」(まだまだ油断できないが…)を早めに迎えた多くの中国人の友人・知人、中国在住者の話を聞いてそう実感した。