最短わずか4日間!首都圏「中高一貫校」の夏休みは平均20日間に 2020年の夏休みはお盆の4日間だけという「青稜中学校・高等学校」

春先からの新型コロナ禍の余波で、今年の夏休みを授業の補習に充てる学校が多い。中にはいつも通りの期間を休みにする学校もある一方で、最も短い学校ではわずか4日間とゴールデンウィーク以下の設定となっている。中高一貫校でも、高3生は大学受験を控えており、予備校や塾の夏期講習を前に、どうするか問われる事態となっている。(ダイヤモンド社教育情報)

今年の夏休みは「Go Toスクール」に

 政府は感染拡大が続く東京都民を除外して、当初の予定通り7月22日から「Go Toキャンペーン」を実施することにした。2020年東京五輪大会の開会式に合わせて10月のスポーツの日を24日に移動したものの、新型コロナ禍により、ただの4連休となってしまったが、夏休みに観光を盛り上げて、苦境の関連業界を救いたいということなのだろう。

 例年であれば学校もこの頃から40日前後の夏期長期休暇が始まる。2020年は新年度の始まりから休校が続き、ゴールデンウィークの連休明けから徐々にオンライン授業も広がったとはいえ、授業時間数が足りていない学校も多く、早い段階から夏休み期間の短縮が想定されていた。

 実際はどのような状況なのだろうか。森上教育研究所の協力を得て、首都圏の私立中高一貫校・高校に緊急アンケート「今年の夏休みはどうなるのか」を実施した。7月20日現在で148校(うち4校は高校のみ)からご回答いただいた。

 その結果、やはり多くの学校で夏休みが短縮されている。通常、私立中高の夏休みは7月21日頃から8月31日までがほとんどを占めているのだが、今年は8月中旬に集約するところが多くなっている。8月1日~、もしくは8月8日~23日、という期間である。

 148校の平均夏期休暇日数は約20日間。例年より22日間少なく、半減している。

 回答があった中で最も短期間の学校は、青稜中学校・高等学校(東京・品川区)の8月12日~15日。お盆の4日間だけだったが、他にも「1ケタの夏休み」となる学校としては、5日間(多摩大学附属聖ヶ丘中学高等学校)、6日間(土浦日本大学中等教育学校)、7日間(国学院大学久我山中学高等学校、暁星国際中学校・高等学校)、8日間(芝中学校・高等学校、武蔵野中学高等学校、武相中学・高等学校)、9日間(攻玉社中学校、桜丘中学・高等学校、神田女学園中学校高等学校、昭和学院中学校・高等学校、清真学園、茨城中学校・茨城高等学校)が挙げられる。芝は通常の夏休みが丸々授業となる。

 コロナに奪われた授業時間を取り戻すため、生徒も先生も誠にたいへんな夏となりそうで、まさに「Go Toスクール」である。

 次ページで、例年と比べた「夏期休暇短縮度ランキング」をご覧いただきたい。