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コロナ禍の社会生活が続く中、「社会的うつ」が増えているという。著書『社会的うつ―うつ病休職者はなぜ増加しているのか』の中で「社会的うつ」という言葉と概念を独自に定義した近畿大学教授(労働・福祉政策)でジャーナリストの奥田祥子氏に話を聞いた。(清談社 野中ツトム)

真性のうつ病ではない
「社会的うつ」状態とは?

 新型コロナウイルス禍によるテレワーク期間中、うつ状態になる人や気分が落ち込んでしまった人が少なくないという。対面で人と会うことがなくなって孤独感や孤立感を深めたり、少し時間ができたことで職場の抱えていた問題に気づいてしまったり、というのが理由だ。

 彼ら彼女らの多くは、テレワークから通常勤務に戻ることで仕事がうまくいかず、何らかのカタチで精神科や心療内科にかかり、うつ病休職者となるかもしれない。しかし、その大半は真性のうつ病ではなく、「病人」とまでは言えない「社会的うつ」状態に過ぎないという。

 では「社会的うつ」とはどのような状態をさすのだろうか?