数年前、ホテル内でハンバーガーやポテトを運ぶロボットは宿泊客の笑顔を誘っていた。今は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の中、一部のメーカーはロボットが客の安全な滞在を助け得ると提案している。ホテル関係者やロボット会社によると、GV(旧グーグル・ベンチャーズ)が後押しするサビオーク社の生産するデリバリーロボット「リレー」の類いが、ルームサービスを提供することで、ホテルスタッフと客の接触を減らしている。また、メイドボット社製「ロージー」のような掃除ロボットが玄関フロアの掃除をしている間、清掃スタッフは部屋の消毒により多くの時間を割く。ホテル投資家のボブ・オルター氏は、カリフォルニアの6軒のホテルでサービスロボットを採用している。パンデミック前には、そうしたロボットの稼働回数は月に200~300回だった。主に歯ブラシやタオルなどをレセプションからエレベーター、そして客室へと運んでいた。今では同じロボットが月に700回稼働している。スタッフとのやり取りを避けようとする客が増えたためだという。
ホテル用ロボット、コロナで「第2の人生」
ホテルスタッフと宿泊客の接触を減らすデリバリーロボットが人気
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