西太平洋における米国の政策にとって、この夏は慌ただしい。マーク・エスパー国防長官は今週、ハワイ、グアム、パラオを訪問した。ここ数週間に同地域を訪れた米国の閣僚としては2人目だ。アレックス・アザー厚生長官は直前に、政治的に重要な台湾訪問をしていた。米国は7月、中国の南シナ海での海洋権益の主張は不法だと初めて宣言し、26日には中国企業に対する制裁でこの考えを補強した。オバマ政権時代、中国は南シナ海の島々を積極的に軍事拠点化し始め、その海域での権益を主張し、ベトナム、フィリピン、インドネシアといった隣国の主張より優先されるとしている。2016年にはハーグの常設仲裁裁判所が中国は国際法に違反していると指摘したが、中国政府は判決を拒絶した。中国は以来、より主張を強め、民兵の船を使って小国の漁船や石油探査船に嫌がらせをしている。