洗面所は温度・湿度共に上がりやすく、体に触れる物を長期保存するのに決していい環境とはいえません。使うのか使わないのか、今ここで決めましょう。使うなら、確実に使える場所に移動します。化粧品サンプルは、日常使いするならすぐ手に取れる場所に出しておく。旅先で使うなら、必要な分だけ旅行用品と一緒に収納する、といった具合に。

 使うかどうかすらはっきりしない物が貴重な収納を圧迫しているのは、収納空間の無駄遣い。タスク管理でいえば「重要かどうかもわからない、先送りし続けているタスクがいつも頭の隅っこに残っている」ようなものです。思い切って手放すと可能性がぐんと広がりますよ。

 思い切って洗面所を棚卸ししてみてください。この「幽霊ストック」が意外にも多いことに驚くはずです。これらを手放して、本来収納すべきもの――下着やタオルの定位置を作りませんか?

作りつけ収納の限界を
受け入れることも大事

 最後に、収納空間の使い方についても少し説明しておきます。

 作りつけの収納も、使いこなしが難しいことがあります。「扉の開閉によって隠れる場所についている棚」「建物の構造上の隙間を利用して作られた、高さや奥行きが中途半端な棚」は、サイクルの長いストック品を収納するなど、無理のない使い方を考えましょう。

 できるだけ既存の収納に納めきってすっきりさせたい、と多くの方が望んでいますが、(1)(2)を経て、それでも場所が足りないと感じるのであれば、収納場所を増設することも検討していいでしょう。洗濯機の上にラックを設置するなど、空いている空間をうまく使うと、収納を増やしても気になりにくいですよ。

 家庭によって、洗面所の使い方はさまざまですし、洗面所の場所や収納の数など、住宅の条件もそれぞれです。「こう収めればすっきり!」の情報を鵜呑みにせず、自分の暮らしに合わせて必要なアレンジをする意識が大切です。

(家族の片づけコンサルタント sea(しー))