日本の未来を本気で考えるなら、枝野さんではなく新しい野党としての存在感を発揮するために泉さんは代表にならなければなりません。もしも、泉さんがなれないのであれば、合流新党は結局、昔の民主党に立ち戻るだけの「同窓会野党」となることでしょう。

 それから私が言うことではないのですが、代表選の決め方について疑問があります。自民党の総裁の決め方を開かれていないと批判する方々が、合流新党の皆様の中にあるということも耳にしました。

 蓮舫さんが自民党の総裁選挙の決め方について「国民目線でなく、党内の駆け引きが先行する現状を疑問視した(2020年9月1日 12時27分 デイリースポーツ)」と批判したことがニュースになっていました。

 それはまさにブーメランです。国会議員の投票のみで決めるという合流新党の決め方は、都道府県連にも投票させる決め方をしている自民党以上に閉鎖的です。これでは国民からの信頼は取り戻せません。これについても泉さんは、若手の代表としてきちんと批判してください。

衆議院選での
泉氏との思い出

 そして、もう一つ大きな泉さんの本気を感じたのはこれまでおそらく約20年間ずっとあなたの親分だった同じ京都の前原誠司氏との決別です。前原さんは政策の不一致ということで合流新党には行かず、玉木新党に残られました。私は、泉さんが前原さんについていく忠義を見せるかと思ったのですが、決別を選択しました。ここには相当な覚悟と勇気がいったことでしょう。

 前原さんが落ち目とは言いませんが、昔ほどの勢いはなくなった感は否めません。でも、恩師と袂(たもと)を分かつのは大変な決心が必要です。ご自身の選挙のためにこういう判断をしたという見方もできなくはないのですが、男気に敬意を払い拍手を送りたいと思います。

 さて、泉さんは選挙相手としては本当に手強く、嫌な相手でした。選挙戦では、いろいろありましたが、今でも覚えているのは、豪雨災害後に獲得した桂川の河川工事の予算を泉さんの実績としてアピールしたことです。

「あれは俺たち自民党がやったことなのに…」と思って国交省に問い合わせると、泉さんは国交省に陳情に来ていないとのこと。その事実を突きつけてからは河川工事を一切アピールされなくなりましたね。

 選挙の対抗相手は「袈裟(けさ)まで憎い」ものですし、勝つか負けるかではなく死ぬか生きるかという気持ちであるものですので、なりふり構わずやるものです。

 しかし、もはやそれも過去のことです。桂川の水に流して、これからは同じ世代を生きる者としてお互いの持ち場で頑張っていきましょう。次世代のリーダーとしてご活躍される姿を心から期待しております。

 敬具