例)新型コロナウイルスによる事実と考え方
(1)地域軸で起こっている事実を挙げる
例:コロナ禍においてリスクと考えられる事実
・世界:世界中で新型コロナウイルス感染者が増えている
・アジア:相対的に見ると感染者数が少ない
・日本:飲食・観光業で倒産が増えている
※ここでは「増えている、少ない」といった表現にしていますが、本来は具体的な数字を挙げていきます。
(2)次に事業軸で起こっている事実を挙げる
例:地域軸に続いて自社のビジネスに関係する事実
・業界:納品遅延、巣篭もり消費で増加傾向
・全社:リモートワーク、オンライン会議増加
・自部門:カスタマー対応はオフィスで実施
(3)自社にとってのリスクとチャンスを考える
リスク:カスタマーサポートスタッフの感染により、サービス対応レベルが低下
チャンス:リモートワークを加速し、家賃コストを低減。イノベーションをより加速するために、外部パートナーとの協働を加速
<ポイント4>
これからを4つの視点で考える
ここまで、「現在」起こっている事実を見てきました。次は、「これからどうするのか?」を考える必要があります。
先のことを考えると、つい新しく始める(Start)ことばかりに意識がいくかもしれません。当然、新しい取り組みをすれば、時間やお金というコストがかかります。限られた資源を有効活用するためにも、止めることを考える必要があります。
そのためにまずは現状の棚卸しが必要になります。今取り組んでいることを見て、維持すること(Stay)、強化すること(Strengthen)、止めること(Stop)を考えます。
例えば、
・Stay (維持):在宅勤務の推奨、オンライン化の推進
・Strengthen(強化):業界外の人脈づくり、部長層への権限委譲
・Start(開始):部門を超えた新プロジェクト、SNS・ブログ等による情報発信
・Stop(停止):無駄なコミュニケーション(定例会議)、固定時間勤務