新型コロナウイルスの感染状況はなかなか終わり見えない。そんな中、救急車受け入れ件数日本トップで知られる湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)はこれまで通り、コロナだろうがなかろうが、「絶対に断らない」をモットーに患者を受け入れ続けている。その体制が維持できる仕組みや理由について、同院で院長代行を務める小林修三医師に取材した。(医療ジャーナリスト 木原洋美)

当初コロナ対応には
院内から反対の声もあった

小林修三(こばやし・しゅうぞう)/ 湘南鎌倉総合病院 院長代行・腎臓病総合医療センター長。1980年 浜松医科大学卒業(一期生)、同大学第1内科 入局。浜松赤十字病院 内科医師、文部教官第1内科助手、テキサス大学サンアントニオ校 病理学客員講師、NTT伊豆逓信病院内科部長、防衛医科大学校第2内科講師(指定)等を経て、1999年より湘南鎌倉総合病院 副院長。2012年より同 腎臓病総合医療センター長就任(兼)、2017年より院長代行就任し、現在に至る。
小林修三(こばやし・しゅうぞう)医師/ 湘南鎌倉総合病院 院長代行・腎臓病総合医療センター長

 なかなか終息の気配が見られないコロナ禍。今や日本全国が「コロナでなければ病気にあらず」的な空気に支配されているような気がする。むろん、コロナの流行いかんにかかわらず、人はさまざまな病気にかかるのだが、もっか誰もが心配しているのは「新型コロナウイルス感染症」。病院での感染を恐れて本来積極的に医者にかかるべき患者が受診を控え、多くの医療機関も「疑わしい患者はお断り」せざるをえない傾向がもう半年近く続いている。院内感染や院内でのクラスター発生のニュースも、もはや珍しくない。

 そんな中、徳洲会グループの「旗艦病院」として知られる湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)は、これまで通り、コロナだろうがなかろうが、「絶対に断らない」をモットーに患者を受け入れ続けている。救急車の受け入れは年間1万4000台と国内トップクラス。同時に、発熱や呼吸器症状がある新型コロナウイルス感染症の可能性がある患者も1日40~50人は診ている。しかも、コロナ禍発生以来今日まで、院内感染なし。1600人もの職員からも陽性者は1人も出ていないという。