自分のニーズを明確にする3つの質問

 解決したい問題が多すぎて、どこから取り組んでいいかわからない。そんな人もいるかもしれません。そんな人のために、とっておきの方法があります。それは、次の3つを自分に問いかけることです。

「なるべく早く解決したい重大な困り事は?」
「読んだ内容を使って、どんな状態になりたいか?」
「周囲の人があなたに求めることは何か?」

 1つ目と2つ目の質問は、そのままの意味合いです。自分にとって早く解決したい困り事や、理想とする姿が明確になっていればいるほど、問題意識がクリアになり、本から抽出する内容も絞り込みやすくなります。

 少し異色の質問は3つ目でしょうか。読書は、自分のスキルを上げたり、自分が知識を身につけたりするために行うものですが、自分のことしか考えていないと、どうしても視野が狭くなったり、方向性がブレたりしがちです。

 そこで、「周囲の人が自分に何を求めているか」を考えてみるのです。言い換えれば、「学んだことが(自分以外の)誰の何の役に立つか」でもあります。

 こうすることで自分にとってだけの質の高い情報を、素早くインストールすることができるのです。

 専門書やビジネス書、実用書などを読むとき成果を求めているのであれば、ぜひ自分のニーズに合致した情報を素早くインストールし、問題解決を図ることに注力するような読書を試してみてはいかがでしょうか。