限られた時間で、最大限の知識を得るにはどうすればよいか。弁護士で著作も多い間川清氏の新刊書『仕事ができる人の鬼インプット』の中から、仕事、読書、勉強…あらゆる場面で役立つ究極のインプット術を紹介していく。今回お教えするインプット技術は「超効率読書術」。本を読む際に、重要な情報を最速で吸収するためのノウハウだ。
冒頭から一字一句読む習慣は
小学校教育の弊害
読書のインプットスピードを劇的に向上させる一番の秘訣。ずばりそれは、本を「読む」のではなく「見る」ことだ。
これだけでは何をいっているのかわからないかもしれないが、文字どおり本を一字一句漏らさず読んでいくのではなく、文字を「見て」そこに書かれている情報を知る、という意識で本を読むのだ。
たとえていうと、イベントの告知ポスターを見るときと同じようなイメージである。
イベントの告知ポスターなどは、文章で説明が書かれていたとしても、一字一句それを最初から読んだりはしないだろう。
たとえば、イベントの日時、開始時間、チケット代金など、自分にとって大切な部分や知りたいところを探して知る、という「見方」をするはずだ。
これと同じように本を読むのだ。
そもそも本を冒頭から一字一句読まなければいけない、というのは学校教育の弊害だ。日本人は小学校の国語の授業で、1年生のときから教科書の内容を丁寧に一から読んでいく。本を読むというのは、そういうものだと刷り込まれているのだ。
しかし、考えてほしいのだが、そもそも読書の目的とはなんだろうか?