売上高は東京センチュリー超え
業界3位に浮上
売上高で見ると、三菱UFJリースは9237億円(20年3月期)で業界4位、日立キャピタルは4640億円(同)で8位。合併新会社は単純合算で1兆3877億円となり、東京センチュリーの1兆1665億円(同)を超えて3位に浮上する。首位のオリックスの2兆2803億円(同)には遠く及ばないものの、2位の三井住友ファイナンス&リースの1兆5137億円(同)に肉薄する位置を占めることになる。
三菱UFJグループに属す三菱UFJリースはもともと金融に強く、日立製作所の子会社だった日立キャピタルは実物リースに強みがあり、業界には「相互補完効果がある」(大手行幹部)との見方もある。しかし、三菱UFJリースが強化してきた航空機リース事業は、コロナ危機による世界的な旅客需要の低迷が直撃しており、先行きの不透明感が高まっている。
リース業界では、みずほフィナンシャルグループに近い東京センチュリーやみずほリース、芙蓉総合リースなどが競合するなど、競争環境は激しさを増しており、今後、さらなる合従連衡が進む可能性も出てきそうだ。