米民主党の大統領候補ジョー・バイデン氏は、デラウェア州の自宅にとどまって選挙戦を展開していたことをドナルド・トランプ大統領から批判されてきたが、現在は全米を飛び回っている。一方、夏の間ずっと選挙集会を行ってきたトランプ氏は、新型コロナウイルスに感染し選挙戦を離れている。大統領選投票日まで30日を切る中、両者の活動が突然逆転し、選挙戦は新たなステージに入った。フロリダ大学の集計によると、期日前投票でトランプ氏はバイデン氏に300万票を超える差をつけられている。差を縮めようとするトランプ氏に新たな逆風が吹く一方で、バイデン氏は現在、接戦州を自ら訪問し支持を訴えている。バイデン氏は5日にフロリダ州マイアミで行われたキューバ系住民との集会で、トランプ氏が動画で話しているのを見て安心したと述べた上で、「(トランプ氏には)科学者の話に耳を傾け、マスク着用を支持するよう求める」とした。