関西地区で行っていたオール電化普及営業から、全国の潜在顧客へ向かって太陽光発電パネル設置の新技術をアピールできるのもインターネットならではのメリットと、小森さんは感じています。

 実際、全国の施工業者から問い合わせがあり、神戸まで研修に来て代理店契約を結んでいます。

 契約を結んだ代理店から、営業成果が上がっているとよろこびの報告が入るのがうれしいと小森さんは温顔をほころばせます。

ブログを更新し続けて6ヵ月目に
突然アクセスが240件に

 ポータルサイトでの掲載を始めてから、小森さんはせっせとブログを更新しました。しかし、最初のうちは、アクセス件数は増えませんでした。それでも毎日のようにブログを書き続けていました。すると、6ヵ月目の今年7月、1日平均アクセス件数が突然100件を超えました。ちょうど再生可能エネルギーの固定価格買取制度がスタートした時期ですから、その影響も大きかったのでしょう。その後も落ちることなく、アクセス件数を増やしています。

「アクセスは平日のほうが多く、1日3~5件の問い合わせが入ります。施工業者さんだけではなく、3割はエンドユーザーになる企業さんや一般のご家庭です。そうしたお客さまには最寄りの施工代理店を紹介して、代理店からもよろこばれています」(小森さん)

 代理店募集向けを意識しているサイトにもかかわらず、エンドユーザーからアプローチがあるのはインターネットの特性である広い周知力の賜物です。

 NHKの「おはよう関西」という番組で、この特殊金具が紹介されたことも大きな効果になりました。そのビデオをサイト上で再生できるようにしています。こういうことができるのも、インターネットのウェブサイトならではの利点といえます。

「営業職が成功するためには、よい商材に出会い、その商材メーカーに近いポジションを得ることが大きなカギです。幸運にもその両方を手に入れたのですから、これからは努力を積み重ねるだけ。ウェブサイトのアクセス件数もこれから加速すると思います。2013年の3月には全国代理店販売網の構築を目指しています」

 屋上に置くだけの太陽光発電システムというオンリーワン商品と出会った小森さんは、定休日である水曜日も、セミナー講師として各地を駆け回る多忙な日々を送っています。