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部下に仕事を任せるのが苦手だと感じていないだろうか。「任せるのが不安だ」と考えるリーダーほど、気づかぬうちに仕事を抱え込み、チーム全体の動きを止めてしまう。だが、発想を少し変えるだけで状況は大きく変わる。部下に仕事を任せやすくなる、簡単で実践的な手法を紹介しよう。※本稿は、生産性向上コンサルタントのデビッド・アレン著、生産性向上コンサルタントのエドワード・ラモント著、ブロガーの田口 元監訳『GTDでチームを強化する ストレスフリーの仕事術』(二見書房)の一部を抜粋・編集したものです。
部下に仕事を任せるのも
リーダーの大事な資質
エドワードが経営者をコーチングしていて、過剰な仕事を抱え込んでいる人に必ずと言っていいほど使う言葉がある。それは「自分にしかできないことだけをやりましょう」というフレーズだ。
この言葉は、決して楽をするためのものではない。むしろ、自分が得意な仕事にこだわるのではなく、一歩引いて、チームのために本当にやるべきことだけに集中するための考え方だ。
多くのリーダーは、前職で培ったスキルや実績を引きずり、「自分が一番得意な仕事」を手放せずに続けてしまいがちだ。
しかし、新しいポジションでは、まったく異なるスキルセットが求められることも多い。ここではいかに人に仕事を任せていくかが鍵になる。
たとえば、もともと所属していたチームのリーダーに昇進した場合、これまで自分が担当していた仕事は、新たにその役割を引き継いだ人に任せるべきだ。
自分がかつて得意だったことは、十分な経験を積んだからこそ身についたスキルのはずだ。







