「最前面」 を見分ける方法

 [Ctrl][Windows][Alt]の各キーの使い分けのなかで、[Ctrl]と[Alt]は最前面のアプリに指示を出すときに使うというお話をしました。ここでポイントになってくるのが「最前面」です。

 最前面とはどのような意味なのか、操作しながら確認しましょう。

 ためしに、エクセルを開いて[Ctrl]+[H]キーを押してみてください。「検索と置換」画面が表示されます。

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 そのままワークシートのどこかのセルをクリックしてみてください。「検索と置換」画面は手前に残ったままですが、「検索と置換」の文字が薄い色に変わります。そしてエクセルのタイトルのほうは濃い色になります。

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 図のように「検索と置換」画面がワークシートの上に表示された状態で、最前面はどれかと聞かれると「検索と置換」だと答えたくなるでしょう。

 しかし、PCが認識している最前面はタイトルがはっきり見えるほうです。図4‒4では、「検索と置換」画面のタイトルは薄い色、エクセルのタイトルは濃い色ですから、エクセル本体が最前面ということになります。

 そのため、この状態で「検索と置換」画面を操作しようとしてキーを押しても反応しません。

 たとえば「検索と置換」画面を閉じるために[Esc]キーを押しても何も起こらないのです。

 「検索と置換」画面を最前面に戻したいときは、[Alt]キーを押したまま[Tab]キーを何度か押し、「検索と置換」画面を選択します。

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 「検索と置換」が選択されたところでキーを離します。

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 そうすると「検索と置換」のタイトルが濃い色になり、最前面になります。最前面とは、手前にあるということではなく、その時点で操作の対象になっているということです。

 そして、複数のアプリを起動しているときや「検索と置換」のような画面が表示されているときなどに、操作対象とする画面を切り替えるのが[Alt]と[Tab]キーです。

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