自分自身も会社勤め時代に、こうした上司がいて、頻繁にモチベーションダウンさせられました。例えば、取引先での急なトラブルに際して、急きょ手土産が必要になったことがありました。立て替え払いで購入して間に合わせようとすると、

「立て替え払いはダメ。所定の申請書で申請してください。急ぎの決裁を頼めば、今日の昼すぎには決裁が下りるから」

 と、あくまでも規則を順守させようとするのです。加えて、トラブル対応にも同行しようとしません。

「本件のようなレベルで過去に上司は同行してこなかった。前例がない」

 と言い切られました。その上司はしゃくし定規なマネジメントに終始するのでモチベーションは下がるばかり。ついには退職を決意しました。

 取材した広告代理店勤務のGさんは、会社までの出勤に2時間近くかかるところに住んでいます。普段はリモートで対応ができるようになり、出勤にかけていた4時間が業務に充てられ、残業時間が激減しかけていました。

 ところが、いくつかの外部との契約関連で会社の押印が必要になってきました。電子承認が認められていないので会社に出社して行う必要があるのはわかります。しかし、取りまとめての押印ではダメ、承認のための説明は出社して行うべし、とのことでハンコのために大半は出社に戻すことになりました。

 上司はよく仕事の生産性をあげるように指示をしてきます。だとすれば、しゃくし定規でない別の対応がある気がしてならない、このムダな時間によってモチベーションが大きく下がってばかりいると話してくれました。

 あるいは別の観点で形式にこだわる上司もいるようです。上司としてのメンツを大事にするという形式です。