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都会暮らしの人の中には「地域清掃」に参加したことがない人も多いのではないか。しかし、都会から地方へ移住する人が徐々に増え始めている昨今、都会でしか暮らしたことがない人も、いずれ地域コミュニティとのお付き合いを余儀なくさせられるかもしれない。都心から田舎に移りすんだ筆者が、地域清掃の様子をレポートする。(フリーライター 武藤弘樹)

欠席罰金2000円
不穏な「地域清掃」の幕開け

 このたび、町内会の「秋の地域清掃」に参加した。都心近郊の田舎暮らしを昨年からスタートさせた港区育ちの筆者にとって、初めての経験である。新型コロナ感染者数の少ないのんびりした地域だったので、さしたる障害なく開催されるに至ったのであろうと思われた。
 
 この催しのルールその1「参加必須」は、ご近所コミュニティへの高い帰属意識を強要してくる嫌な圧迫感があったし、ルールその2「欠席は罰金2000円」は「こちらとしては繊細なことを考慮するつもりはない。とりあえずお前ら参加しろ」という暴政の気配がにじみ出ていた。
 
 不穏当極まりない「地域清掃」ではあったが、個人的に参加自体にはむしろ乗り気だった。未だ知らぬ地域清掃とはどのようなものなのかという好奇心と、引っ越してから1年で隣家の方々とはねんごろになれたが、数軒先はまだほぼ知らない他人だらけだから顔見世の必要があると考えたためである。
 
 事後の感想ははたして「概ね楽しかった」に尽きるが、この催しを通して身をもって地域コミュニティの可能性を再発見するにも至った。そこで今回は地域清掃体験レポートとあわせて、地域コミュニティのあり方について考えてみたい。