厚生労働省は「アルコール以外は推奨せず」
「2週間で濃度が変わる」と業界団体

 ちなみに、厚生労働省における新型コロナ対策の“本丸”である健康局結核感染症課の担当者は「手指の最善の消毒方法は、石けんと流水による手洗い。それができない場合、濃度70~95%程度のエタノールを用いた消毒が望ましい。次亜塩素酸水などその他の手法は、現時点で推奨できない」と言い切った。

 もっとも同省は、手指ではなく物品の消毒には一部の次亜塩素酸水が有効だとし、ホームページでは、テーブルやドアノブを消毒する際、消毒したいものの汚れを事前に拭き取った後、次亜塩素酸水でひたひたに濡らし、20秒以上置いてから拭き取るよう推奨している。だが、この時に使う次亜塩素酸水が皮膚につかないよう注意を呼び掛けているほどだ。

 ゼンショーHDの広報担当者は「新型コロナウイルスだけではなくノロウイルス感染の予防の観点からも次亜塩素酸水が必要であり、NITEの検証結果や、弊社の専門部署が総合的に見て、微酸性電解水は新型コロナウイルスに有効であると判断しております」と回答した。

 ノロウイルスについては、アルコール消毒液より次亜塩素酸水の方が効果的だとされるが、こちらも業界団体である微酸性電解水協議会の岩佐氏智会長(森永乳業ピュアスター販売グループ長)は「流水ではなく手のひらに少量を取るような使用方法では、ノロウイルスであれ新型コロナウイルスであれ、不活化効果が薄いのは同じ」と指摘する。

 なお次亜塩素酸水などの電解水は保存が難しく、塩素濃度などが変わりやすい特徴がある。ゼンショーHDは「店頭では2週間に一度、ボトルの中身を交換している」と説明するが、岩佐会長は「2週間では塩素濃度は下がっているだろう」と述べた。