2020年3月に経営権を取得して以来、長く凋落していたかつての名門プロバスケットボールチーム「さいたまブロンコス」の再生を着々と進めてきた池田純氏。今、コロナ禍がスポーツ業界全体の先行きを不透明にしているが、この非日常下において、あえて改革を共に進める人材採用に乗り出している。今、改革型組織において求められるのはどのような人材なのだろうか。
コロナ禍で実は上がったプロスポーツ企業の採用ハードル
プロバスケットボールチーム「さいたまブロンコス」、その運営会社「ブロンコス20」の代表取締役として、今、直面している最も大きな課題が、ズバリ「人材採用」です。
ご存じの通り、私は経営権の取得以来、ブロンコス再生を目指して全力で走ってきました。そのための土台づくりが進むにつれて、仕事は日々どんどん増えています。営業、行政折衝、チーム運営、広報、興行の準備……。私も含めてたった4人のスタッフで、1人何役も引き受けながら走り回っている状態なので、すぐにでもフルコミットしてくれる仲間が欲しい。そう思ってホームページに求人告知を出し、YouTubeで求人動画も公開しました。しかし今のところ、ありがたいことに多数の応募は頂きましたが、残念ながらベンチャー型プロスポーツ企業に見合う、即戦力人材からの応募はありません。