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2020年11月以降、新型コロナウイルスの感染者数は第1波より増えているが、慣れとは恐ろしいもの。第3波のいま、当時よりも「気の緩み」を感じている人は少なくないだろう。やけくそ気味にも見える、庶民の自粛意識の変化を探った。(フリーライター 武藤弘樹)

第1波から第3波へ
自粛意識の変遷

 国内では先月から新型コロナウイルスに対する危機感が増している。感染者数が目に見えて増えており、これを第3波として、いかにしのぐべきかがあちらこちらで考えられている。
 
「危機感が増している」と書いたが、一方で自粛意識(危機管理意識、と言い換えられる場合もある)は、必ずしも高くなってきているわけではないともいえる。危機感と自粛意識は厳密な相関関係にはないから、曖昧な言い回しに頼ることをご容赦願いたい。
 
 たしかに現時点で「まただんだんと、まずいあんばいになってきた」という意識は大勢で共有されているのだが、個人の活動範囲をつぶさに見てみると、第1波の緊急事態宣言下と今とを比べると大きく変化してきていることがわかる。たとえば、「第1波の初期は怖くて、あるいは感染拡大防止に努めるべく決して外食をしなかった人が、最近では“3密を避ける”といった条件付きで外食を楽しむようになった」といったケースだ。
 
 自粛意識の大勢がどのように変化してきたのか、大まかなところはなんとなくつかめるのだが、個々人はどのような考え方を経て現在に至るのか。調べてみると、他人の考えを聞いて初めて自覚していなかったことに気づかされるといった興味深い発見があった。これをここで共有するついでに、自粛意識の変遷について幾人かのケースを紹介したい。