総予測#75Photo:PonyWang/gettyimages

欧米、アジアの各国で出口が見えないままのコロナ禍、実体経済の混乱と裏腹に主要市場で続く株高……。2021年は始まったばかりだが、世界は早くも混迷に満ちている。特集『総予測2021』(全79回)の#75では、2021年の世界の大問題を識者7人がクイックに解説する。(構成/ダイヤモンド編集部)

「週刊ダイヤモンド」2020年12月26日・2021年1月2日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は原則、雑誌掲載時のもの。

国際経済から米中関係まで
7分野の専門家が注目点を指摘

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で、海外渡航はまだまだ難しい状態が続く。グローバル派のビジネスパーソンにとっては、世界の今を肌身で感じられずもどかしい思いがするはずだ。こんな局面こそ、国際政治や地域研究の学識者の視点から学びたい。本稿では7分野(国際経済、中国、韓国、米中関係、米国、安全保障、欧州。並びは識者名の五十音順)それぞれの第一人者に、2021年に注目すべき各分野の問題を三つずつ挙げてもらった。