LIVEセミナー型では、講師と受講生がリアルタイムでコミュニケーションが取れるので、分からないことをその場で質問し、解決することができるメリットがあります。一方、参加者が慣れていないと、モチベーションを維持することが難しく、全体の構成や時間配分をしっかり組み立てることが必要です。

 オンデマンド型は、例えば作業のやり方を教える、経営理念や勤務ルールを教えるなど、基礎的な項目を教育する際に適しています。一度、研修を撮影すると何度も繰り返しそのビデオを活用できるので便利で、かつ、研修にかかる人件費や時間などのコストを大幅に削減することができます。ただ、作業のやり方やルールが変更になれば、その都度、撮影、編集を行い、動画をアップデートしていく必要があります。

 研修で使用する動画は1本当たり、2分~5分程度の短いものにします。1本1コンテンツを原則とし、教育内容の詰め込み過ぎは厳禁です。撮影する際は、場当たり的にアドリブで講義するのではなく、シナリオを用意して、平易な表現、言葉を使うことが大切です。

 撮影や編集については、自社内でプロジェクトチームを作って実施することもできますが、業者へ依頼する方が効率的です。今は単発の仕事を依頼できるWEBサービスがネット上に多くあり、比較的安価で制作できます。

 完成した動画はパスワードをかけて管理します。動画を一括管理できる有料のサービスもありますし、YouTubeなら動画のURLを知っている人しか視聴することができない設定(限定公開)にすることもできます。自社のセキュリティーのレベルに合わせて、公開方法を検討してください。

オンラインでも
飽きさせない工夫を

 ポイントの2つ目は「LIVEセミナー型は講義の時間を短めにする」です。