研修時間が長すぎるのはお勧めしません。自宅や事務所において1人でスマホやパソコンの画面に向かって受講することになります。そうすると集中力を維持できない人も出てきます。

 1つの講義の時間については、リアルな場で行うときよりも短めで設定して実施するようにしましょう。人間が集中できる時間の限界は45分程度といわれています。講義の時間もそれに合わせるのが無難でしょう。

 また、産学共同で行われた中学生を対象としたある実験によると、60分間続けて学習したグループと、15分に1回休憩を挟みながら、45分間の学習をした2つのグループにテストを行った結果、後者の方が良い成績を残したとのことです。このとき、被験者の脳波を測定したところ、前者のグループは学習を始めて40分経過したところで集中力が弱まっているのに対し、15分に1回休憩を挟んで45分間の学習を行った後者のグループは、休憩を挟むたびに集中力が回復し、最後まで集中力が大幅に落ちることはありませんでした。

 人の集中力の限界値を考慮すると15分程度に1回、気持ちを切り替えてリフレッシュし、集中力を持続させるための工夫が必要です。そこでのキーワードは「飽きさせない」です。お勧めは、飽きてきそうなタイミングで、チャットや手元のノートに自分の意見を書き込んだり、グループで話し合うなどして、体を動かす時間を持つことです。

研修後はフォローを
しっかりと行う

 そしてポイントの3つ目は、「研修後はフォローをしっかり行う」ということです。

 研修で教えたことが身に付かないスタッフもいます。これは、オンライン、オフラインに関係ありません。そういうスタッフを極力出さないために、研修後のフォローをしっかり行うことが大切です。