「こんまり」こと近藤麻理恵は、今や「片づけ」プロフェッショナルとして、世界で最も知られる日本人の一人となりました。麻理恵さんの世界進出の戦略を手掛けてきたのがプロデューサーであり夫でもある私、川原卓巳でした。日本で活動していた彼女が、どのような流れで世界を舞台に活躍することになったのか。
初めて書き下ろした書籍『Be Yourself』では、麻理恵さんと二人で歩いてきた「自分らしく輝く」ための道のりをご紹介しています。特別なスキルや努力は必要ありません。あなたが、あなたらしく戻ること。そのためのステップをまとめました。本記事では具体的に、あなたがあなたらしく輝くためのメソッドをご紹介します。(構成:宮本恵理子)

自分で発信したいなら、良き「受信者」になるのが近道Photo by 千倉志野

最初は良き「受信者」になろう

 自分の「好き」や「得意」を活かして、少しずつ誰かの役に立つような経験ができてきた。そうしたら、次はそれを発信するステージに移ります。

 ここでは、あなた自身やその活動を、外の世界に向けて発信する方法についてお伝えします。

 とはいえ、唐突に「発信」といっても、何を使ってどこに向けて発信すればいいのか分からない人も多いはず。

 それにこのご時世です。間違った発信をすると、批判されたり炎上したりすることもあります。発信に対する不安は誰だって感じているでしょう。

 だから、いきなり発信する必要はないんです。発信する前に、まずは「受信側」として研究することからスタートしてみましょう。

 すでにたくさんの情報を発信している人の中から、あなたが共感・尊敬できる人を探して、SNSをフォローしてみたり、メルマガを購読してみたりして、ひとまず発信を「受け取る」ことを、意識的に始めてみてください。

 すると、いくつか気づくはずです。

「こんな言い回しで情報を届けてもらえるとうれしいな」とか「あ、この伝え方はちょっと引っかかるな」とか。

 自分がこの先、発信することを前提にまずは良き受信者になってみる。この経験が発信者になるための大切な予習になるのです。

 最初は無料で受け取れるものから始めて大丈夫。

 でも、よりオススメしたいのは、お金を払って受け取ること。より深く学びたいと思える人を見つけたら、有料ブログを購読したり、セミナーやオンラインサロンなどにお金を払って参加したりして、もっと踏み込んでみましょう。

 お金を払うと一層「何をされたらうれしいか」「何をされたら悲しいか」をリアルに実感できるようになるはずです。

 「お金を払ってでも知りたい」
 「お金を払っただけの効果があったな」

 そんなふうに思える価値とは、どういうものなのか。

 まずはあなたがお金を払って、研究してみましょう。

自分で発信したいなら、良き「受信者」になるのが近道