「こんまり」こと近藤麻理恵は、今や「片づけ」プロフェッショナルとして、世界で最も知られる日本人の一人となりました。麻理恵さんの世界進出の戦略を手掛けてきたのがプロデューサーであり夫でもある私、川原卓巳でした。日本で活動していた彼女が、どのような流れで世界を舞台に活躍することになったのか。
初めて書き下ろした書籍『Be Yourself』では、麻理恵さんと二人で歩いてきた「自分らしく輝く」ための道のりをご紹介しています。特別なスキルや努力は必要ありません。あなたが、あなたらしく戻ること。そのためのステップをまとめました。本記事では具体的に、あなたがあなたらしく輝くためのメソッドをご紹介します。(構成:宮本恵理子)

若い頃のこんまりを覚醒させた驚愕の出版セミナーPhoto by 千倉志野

お金を払って受け取ろう

 昨日は、「自分で発信したいなら、良き「受信者」になるのが近道」という記事で、自分で発信したいなら、まずは良き「受信者」になろうとお伝えしました。それもお金を払って情報を受け取るのがいい、と。

 今回は、お金を払って受け取ることのメリットについて、もう少し続けます。

 発信する側の立場になって考えると、無料で受け取る人よりも、お金を払って受け取る人に、より質の高い有益な情報やサービスを提供したいと考えるのは、自然なことだと思います。

 お金を払って受け取るメリットは、その恩恵を受けられることにもありますが、それ以上に、受け取るあなたの気持ちもまったく違うはずです。

「せっかくお金を払ったんだからきちんと吸収しよう」という意欲がムクムクとわいてくるはずです。

 僕自身も、これまで、情報を得ることには相当投資をしてきました。

 僕がTwitterを始めたのは、実はたった10ヵ月前の2020年2月のこと。

 この時も、会社員時代の後輩で、今はビジネスプロデューサーとして活躍する山田研太(やまけん)さんの有料note(ブログ)を購入して、ツイッターの研究から始めました(僕が購入した有料noteは「Twitter運用とマネタイズの全技術 〜Twitterがあらゆるビジネス課題を30日で解決する〜」)。

 一定の原理原則やルールを理解した上でTwitterを始めたので、とても楽しく、健やかに利用できています。

 余談ですが、僕は本を買う時も、中古ではなく、新刊を定価で購入しています。たとえ中身が同じでも、自分の吸収力が変わると信じているから。投資した分、回収したくなる。もったいない根性をうまく使って、自分を育てているんです。

 人がわざわざ高い会費を払ってトレーニングジムに入会するのも結果を出したいからでしょう。なぜ結果が出るのかといえば、お金を払っているからにほかなりません。投資した分だけ頑張ろうとする自分のために、毎月の会費を支払っているのです。

 麻理恵さんも、お金を払って自分を育てるのが上手な人です。

 彼女が1冊目の本『人生がときめく片づけの魔法』をヒットさせることができたのは、憧れていた出版コンサルタント・土井英司さんの有料セミナーに通って得た学びが、ふんだんに活かされているからです。

 実は、これには裏話があります。当時の麻理恵さんは最初、有料セミナーに参加することに二の足を踏んでいたのだそう。社会人になって間もない彼女にとって、参加費は決して安い金額ではなく、「無料のメルマガ購読だけでもいいかな」とずっと迷っていたのだとか。

 するとある時、土井さんが「参加費1万円、ただし参加した人には会場で参加費をキャッシュバックします」という特別セミナーを開催したのだそうです。

 興味を持った麻理恵さんが参加してみると、そこに集まった人たちはみんな、土井さんから愛のお叱りを受けました。「そんな意識のままだと、いつまでたっても成長できませんよ」と。

 そこでガツーンッと衝撃を受けた麻理恵さん。それ以来、積極的にお金を払って学ぶようになり、その結果、ますます有益なインプットの機会に恵まれ、その先に今の成功があります。

 もちろん、中には値段ばかりが高くて内容が伴わないようなものもあるかもしれません。すべてが納得できる結果になるとは限りません。

 ただそんな経験も含めて、きっと、あなたが発信するための学びにつながっていくはずです。どうぞ試してみてください。

若い頃のこんまりを覚醒させた驚愕の出版セミナー