総予測#50Photo:Bloomberg/gettyimages

東京電力ホールディングスが2021年に迎える最大の懸案が、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所の再稼働だ。東電の命運を左右しかねない柏崎刈羽原発の再稼働をめぐり、ある大物政治家の“子分”が重要な鍵を握っているといえそうだ。特集『総予測2021』(全79回)の#50では、東電の命運を握る政府発案の「驚愕スキーム」について触れる。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)

「週刊ダイヤモンド」2020年12月26日・2021年1月2日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は原則、雑誌掲載時のもの。

2021年春には最終検査完了で
いつでも再稼働できる状態に

 東日本大震災から10年となる2021年は、電力業界の頂点に君臨する東京電力ホールディングス(HD)にとって、正念場を迎える。最大のポイントは、柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)の再稼働を果たせるか否かだ。